草木染レザーのヌメ革文庫本ブックカバーと栞

草木染レザーSou-no-iroさん の作品は繊細でいてシンプルで美しい。
私の手元にあるのは草木染をしていない植物タンニン鞣しのヌメ革の文庫本カバーと栞です。

商品にはロゴマークとしてインドのお釈迦さまが悟りを開いたときに瞑想していた木。
その菩提樹の葉をモチーフにされているとのこと。
また、革づくりへの細やかな向き合い方が作品の繊細さに表れているような気がします。

最初に手元に来たのはシンプルな栞です。
裏側から見るとロゴマークの菩提樹の葉が見えるほどの薄さです。
でもしっかりとしています。
丁寧に扱いたくなる栞です。
そばにある小さくて四角いものは革のステッカーです。
これはおまけでしょうか。
栞と一緒に入っていました。

栞を買ってしばらくして文庫本カバーも欲しくなりました。
ショップでは「読書がしたくなる」ヌメ革のブックカバーと名付けられています。
文庫本ブックカバーは栞よりも厚みが薄い革を使われています。
手に持ったときに重さが気にならないようにという思いだそうです。
実際、しなやかで繊細なヌメ革が本当、美しく、それだけで重さなど気にならなくなります。
先に買った栞が若干経年変化しているのがわかります。

糸は枇杷の葉で草木染をし蝋引きした麻糸を使い、手で丁寧に縫い合わされています。
また、コバも手磨きです。
仕事が本当、美しいです。

ブックカバーを窓際の日の光が当たる場所に置いて、アンチエイジングを促しました。
栞よりもよい感じに色が変化しています。
内側は本のあとがくっきりと残ってしまいました。
このあと本を外し、内側も全体に日に当ててみました。
本のあとは少し軽減されたような気がします。
こうして経年変化を楽しめるのもヌメ革のよさです。

併読派の私は現在進行形の本にカバーをつけます。
同じだけ栞が必要です。
次にひょうたんの形をした栞を迎えました。

ひょうたんは縁起物、魔除け、開運効果などのエピソードをもつ数少ない果物です。
「仏さつ効果」や「五行の金運」が期待され、また、七福神のひとり、人徳と長寿の神様と崇められている福禄寿が腰にぶら下げている、縁起ものです。

いろいろありがたいエピソードのあるひょうたんをモチーフにした可愛らしい形の栞です。
最初の長方形の栞と並べてみました。
アンチエイジング具合が如実に見てとれます。
どちらの栞も読書欲をそそる点では同じです。
送られてきたラッピングの箱にも菩提樹の葉が印刷されていることに、今回初めて気づきました。

3点並べると色の変化が面白いです。
経年変化する前のヌメ革の明るさも良いですが、ブックカバーの色づき具合は今の時期の紅葉のようで素敵です。
このあとまだまだ変化を楽しめるのでしょうか?